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#003.暴虐ヨシカワチサト(99年6月29日)

暴虐の限り
▲暴虐の限り!!ファンクラブの最高功労者をサソリ固めで強烈に痛めつけるヨシカワチサト。周辺のセコンドもなんだか笑える。
■竹内宏介氏は言う「レスラーたちが使う技にも"好み"というか好き嫌いは当然、あるものだ。もっと具体的に言うなら『□□が使うブレーンバスターは好きだが、△△が使うブレーンバスターはどうも好きになれない』と、いう事も結構、この業界では多い。」(週刊ゴング772号 COLUMU MOVEMENTから)。しかり、である。

■レスラーが繰り出す技を見ていて、じれったい思い、歯がゆい思いをしたことはないだろうか。もっと腰を落とせ、しっかりとグリップをしろ、脚のフックが甘い……。レスリングファンはレスラー本人たちが思う以上に細かいチェックを入れている。ファンにとっては指一本の角度でさえもが、意味を持つことがあるのだ。

■そこで今回の写真。これは87年の夏に行われたレスリングファンクラブの夏期合宿で行われた酒宴レスリングでのものである。撮影者は不明。宴席においてあった一眼レフのシャッターを誰かが押したものらしい。そのために、ピントがあっていない。おそらく、ピントをあわせることを知らなかったのだろう。それでもなお、この写真はその場の雰囲気を余すところなく写しこんでいる。

■サソリ固めの犠牲となっているのは、このサークルの最高功労者である。その最高功労者に向かいこの暴虐。僕の右腕はサソリ固めの始祖長州力が好調の時にだけ見せる完璧サソリ固めと同様に相手の脚の間へとこじ入れられ、そして左腕は脚の抜け落ちを阻止している。このサソリ固め、どうやって逃げようか。

■救われることに、上体のそりを見せてはいない。ここでもし上体をそらせて、サソリ固めの最終形態へと移行していたら……。とてつもない惨劇が発生していただろう。それを未然に防いでくれたセコンド各氏に今は深く感謝の念を持つ今日この頃ではある。