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#004.芸術品ヨシカワチサト(99年7月6日)

これがプロレス界の最高芸術品だ
▲これがプロレス界の最高芸術品と呼ばれる(こともある)ジャーマンスープレックスホールドだ。異様なまでに反り返ったブリッジが今となっては全くのところ他人事だ。
押入最上段からのダイビングボディーアタック 最高難易度のフロントスープレックス
▲押し入れ最上段から繰り出されたダイビングボディーアタックに、受けているヨシカワチサトもつい顔をそらしてしまっている。 ▲最高難易度のフロントスープレックス。これを受けるのが凄くイヤだったことを今でも鮮明に覚えている。
■前回「暴虐ヨシカワチサト」でお見せしたサソリ固めが公開されたレスリングファンクラブの夏合宿は、今にして思えばあのファンクラブで行われたもっとも華やかな酒宴レスリングだったように思う。

■写真のジャーマンスープレックスホールド、今でもはっきりと覚えているが、これは断じて「ローリングスープレックスホールド」ではない。M.井上がしばしば繰り出した「オースイスープレックホールド」でもない、ゆっくりとではあったが、Sクンを後ろから抱えて確実に反り投げを見舞い、そのままブリッジしたのである。

■はたして、毎度写真に写りこんでいる「呑」の力がそうさせたのか。畳の上でのジャーマンスープレックスホールである。「畳の上の水練」ってのは「理論や方法だけはいくら立派でも、実地の練習を経ていないので、実際の役には立たないことのたとえ」(故事ことわざの辞典 小学館 1986から)であるが、「畳の上のジャーマン」ってのは凄いのである。

■凄いのではあるが、もっと凄いのはやられているSクンだ。なんと、このジャーマンを返して反撃してきたのだ。その反撃シーンが下の2枚。

■押し入れ最上段を利してのダイビングボディーアタックで反撃ののろしを上げ、ジャンボ鶴田が得意とした4種類のスープレックスの中でも最高の難易度と言われたフロントスープレックが爆発。ものの見事に投げきっているのだ。

■このフロントスープレックスは今でも鮮明に覚えている。いやはや本当に受けるのがイヤだったのだ。目の前に迫る畳を想像して欲しい。

■ところでこの一戦、決着はつかなかったはずだ。いつでも決着戦をやっても良い……はず無いよなぁ。今となっては。