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K君への手紙(1992年 冬)
1992年11月29日
 新日本プロレス93年1月4日東京ドーム大会の主要カードが発表になった。当日は10試合が予定されているが、メインイベントは新日本プロレスvWAR頂上対決と銘打っての天龍源一郎v長州力、さらに新日本プロレスvWARジュニアヘビー最強戦・獣神サンダーライガーvウルティモ・ドラゴンのIWGPタイトルマッチ(予定)この2試合が交流戦。新日本プロレス内の最高カードは蝶野正洋vザ・グレート・ムタのNWA・IWGPダブルタイトルマッチとホーク&パワーのニュー・ロードウォリアーズvスタイナーズ。このほかアントニオ・猪木も参戦を表明している。噂どおりのアントニオ・猪木&ハルク・ホーガンv藤波辰爾&ビッグ・バン・ベイダーになるのだろうか。

 ビッグ・バン・ベイダーについては幾つかの不穏な噂がある。

 UWFインターナショナルが声をかけた(同様にホーク・ウォリアーへも声をかけたそうだ)、新日がベイダーのあばっれぷりに手を焼いている、SGタッグリーグを欠場したことに対し新日が数万ドルのペナルティーを要求したためにベイダーが不信感を抱いたなどなど……。

 アメリカでは12月20日に高田延彦v佐野直喜が行われると噂されているようだが、佐野直喜は新日、UWFインターナショナルの両団体へアプローチ中、新日へは11月23日両国国技館での蝶野正洋vスコット・スタイナーの試合開始直前に挑戦状を手渡そうとしたが坂口征二社長に握り潰されてしまった。

 新日本プロレス12月シリーズ「バトルファイナル'92」の主要カードが発表された。

 目を引くのは長州力の全試合欠場。痛めている首をドームでのv天龍源一郎戦に向けて復調させるためとのこと。

 一方、天龍源一郎は12月14日大阪府立体育館で再び新日本プロレスマットに登場する。対戦相手は越中詩郎。

 この試合以外にも12月11日名古屋にWARウルティモ・ドラゴン&折原昌夫が登場し獣神サンダーライガー&金本浩二と対戦、また14日大阪では石川敬士&北原光騎が青柳政司&斎藤彰俊と対戦する。

 打倒天龍源一郎のために反選手会同盟と手を結んだザ・グレート・カブキは全試合に出場。反選手会同盟へ牙を向いたレイジング・スタッフのみならず藤波辰爾、木戸修、橋本真也、武藤敬司らとも対戦。中々に興味深いところだ。

 またホーク&パワーも全試合に登場。現在新しいチーム名を公募している。発表は14日大阪大会で。

 WAR11月シリーズ革命地震が11月26日後楽園ホールで開幕。反選手会同盟は11月23日の試合で木村健悟が脳震盪によるドクター・ストップ、青柳政司が左ひざ靭帯損傷で2ケ月の重症と大ピンチ。

 しかし、土壇場の力は凄い。

 斎藤彰俊は折原昌夫と対戦し14分4秒リングアウト勝ち。折原昌夫は前回に比べ格段に進歩した戦い方だったが蹴りを下腹部へくらいスピードダウン。しかし、次回以降の対戦に期待が大いにもてる。

 メインイベントは木村健悟が欠場のために天龍源一郎&石川敬士&北原光騎v越中詩郎&ザ・グレート・カブキ&斎藤彰俊の予定であったが、突如木村健悟が登場し当初発表どおりの越中&カブキ&木村となった。

 前回惨敗を喫した反選手会同盟だがザ・グレート・カブキの力は大きい。巧みに天龍源一郎の攻撃をカットし、スリーパーホールドでスタミナを奪う作戦に出た。

 最後は天龍源一郎、石川敬士を場外にくぎづけにしているあいだに、越中詩郎が北原光騎をパワーボム2連発でマットに沈めた。3カウントを奪った後にもう一度パワーボムを見舞ったのは10月23日の仕返しか。

 天龍源一郎は当然再度の逆襲を宣言。

 天龍源一郎へWWFが93年1月24日「ロイヤル・ランボー」の招待状を送付。天龍源一郎はこの「ロイヤル……」への参戦も表明。この招待状はあと2枚日本人選手へ発送されたそうだ。

 この日、阿修羅・原が4ケ月ぶりに試合出場。入院生活により体型はすっかりスマートになったがかえって動きやすそう。かなり出でいた腹が全くすっきりした。まだ体のあちこちに弛みがあるが93年1月シリーズ頃には張りが出るのではないか。試合結果は伊藤好郎6分38秒ラリアットからの体固め。

 ウルティモ・ドラゴンも獣神サンダーライガーとの対戦へ向けてスタート。ウルトラ・トゥンバをアステカ・スープレックスで葬り去ったが、体調は悪そう。12月1日にはフトゥーロを相手に初のIWGP防衛戦。この試合で防衛に成功した場合には12月10日に後楽園ホールでサムライまたは保永昇男を相手に防衛戦を行いたい意向。いずれにせよ体調を取り戻すことが急務。

 同じく26日、川崎体育館では全日本女子プロレスのビックマッチが行われた。

 注目の交流戦では全女が2連勝。

 体調不良のFMW前泊よしか&土屋恵理子は長谷川咲恵&デビー・マレンコに13分57秒体固めで敗れた。しかし「自分達はこんなもんじゃない。明日(27日FMW横浜)またやってくれ。」とアピールし、再戦を手に入れた。

 またJWPダイナマイト関西&尾崎魔弓は豊田真奈美&山田敏代のWWWAタッグに挑戦、1本目こそダイナマイト関西がサンダーファイヤーパワーボムで山田敏代を沈めたものの、2本目は山田敏代がダイナマイト関西をバックドロップ6連打で逆襲。3本目には豊田真奈美が尾崎魔弓をクロスアームスプレックスで下した。

 試合内容はかなりハードなものだったらしく、豊田真奈美&山田敏代は「戦い続けるだけの価値のある相手だった。」と評価した。全女とJWPの対抗戦第2弾は12月1日大田区体育館で行われる、尾崎魔弓&福岡晶v堀田祐美子&井上貴子。

 ブル中野vアジャ・コングのWWWA戦は20分19秒ダイビング・ギロチンドロップでアジャの勝利。ブル中野は「もうシングル王座には挑戦しない。これからはアジャの時代だ。」と発言。ブル中野はいよいよこれまでどの女子プロレス選手も達したことのない「ジャイアント馬場的」境地へ達するのか。

 井上京子を22分17秒体固めに敗った北斗晶が観戦中の神取を「本当はうちとやりたいんじゃないのか。」とマイクで挑発。これに対し神取も「やりたいのならば1月4日に打ちのマットへ来い。」とやりかえした。女子プロレス最強との声も高い神取がメジャーへ進出するとなるとこれは見逃せない。

 全女は93年4月2日に横浜アリーナをオールスター戦にする意向。全世界のレスリング・ハードコアーズ、新横浜へは成田空港から3時間だ。

 11月27日FMW横浜大会でFMWv全女第2弾が行われたが、不穏な結果となった。

 雪辱に燃えるFMWチームだが、土屋恵理子の左肩を攻められペースは全女のもの。

 FMWチームはついに危ない技での反撃を行う。長谷川咲恵の額からマットへ突き刺すパイルドライバで長谷川咲恵の意識を奪い、垂直に落下させるダブルチームバックドロップ。この後も場外で攻撃を挟み、最後は前泊よしかがノド輪ラリアットで長谷川咲恵を12分31秒粉砕した。

 試合後全女は緊急の記者会見を開き、「対抗戦を中止するつもりはないが、前泊よしか&土屋恵理子にはプロレスをする気がない。何も生まれて来ないような戦いはさせたくない。豊田、工藤以外とは試合をさせられない。」と非難した。また長谷川咲恵は結果は負けだが、プロレスラーとしては負けていない。プロレスはケンカじゃないんだ。」と発言。

 詳細な試合経過がまだ分からないのだが、興味のあるところだ。

 日本初の「地方密着型プロレス団体」として読売新聞にも取り上げられたみちのくプロレスのプレ旗揚げ戦が27日岩手産業文化センターで行われた。8000人収容の会場に2800人と入りは悪かったが、「今回の興行は赤字だがやれる自信はついた。3月下旬に約2週間東北地方で旗揚げシリーズを予定しています。初戦は盛岡近郊でおこない、その後1000人規模の会場でやって行きたいとおもいます。」と語った。

 対抗戦の話題に隠れてしまった全日本のタッグリーグ、ジャンボ鶴田の欠場も重なり盛り上がりにもかけているようだ。

 チケットが余ったとの話が回って来たので11月25日の後楽園ホール大会を観戦したが、大半の試合は眠気との戦い。ノーテレビでカード的にも弱かったのだが、はたしてこのままでは……と思わせるのに十分な内容だった。

 中牧昭二と完全に関係を切ることを宣言したFMW、しかし大仁田厚&グレゴリー・ベリチェフはタッグリーグを4連敗。27日にはターザン後藤&ビッグ・タイトンと対戦したが敢え無く大仁田厚がターザン後藤に屈した。

 ところが今年に限って最終大阪大会ではリーグ戦1位チームv3位チームと2位チームv4位チームの準決勝があるのだ(^_^)。◇頑張れ大仁田厚(^_^)。冬の道頓掘は冷たいぞ。


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