96年10月17日
PWC Tarzan's Night Vol.9
「さらば、PWC」か、「明日を捜せ」か?
PWCの恒例となっている北沢タウンホール大会だが、ついに高野拳磁が出場しない事態となる。
さらに、5月に行われた後楽園ホール大会を企画・制作した会社との縁も切れたらしく、団体運営はついに来るところまで追い詰められたかに見える。
本日の試合ラインアップは全4試合。
この4試合で立ち見4000円はいかにも高い。が、この値段をつけざるを得ないところが台所の苦しさか。
タウンホールなりの観客動員の中(そういえば、渋谷系の観客はすっかり姿を消してしまった)、3試合が滞りなく終了する(この3試合については、後日詳報の予定)。休憩時間をはさみ、メインイベントはこれこそ「PWCでしか見られない。」スーパーライダーと宇宙パワーXの「実力者」対決である。さらに、今日は完全決着を目指すべく「3分1ラウンド・無制限ラウンド制」で試合が開始された。
期待にそぐわぬ試合が行われるうちに、観客がざわめく。軍服の男、マスクマンが乱入。マイクアピール。ついには、スーパーライダーと宇宙パワーXの試合を中止させて、メインイベントをスーパーライダー、宇宙パワーX 対 ミラクルパワーズへ変更させてしまった。(右写真 将軍ワカマツと対峙する元帥ニヘイ)
観客の一部からは「スーパーライダー 対 宇宙パワーXを見たい。」との声も上がった。今日のこの試合が、PWC最後の試合となる可能性が濃厚なだけに、その思いは、スーパーライダーと宇宙パワーXの両名にしても同じではなかったか。
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ミラクルパワーズ意外や試合巧者。
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スーパーライダーも飛び技を交え奮闘。
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無念なり。スーパーライダー。
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ミラクルパワーズは意外にも試合巧者。スーパライダー組も飛び技を交えて奮闘したが、場外乱闘へともつれ込み、ミラクルパワーズへの反則裁定で試合は終了。
スーパーライダーが見せた無念さは、観客としてもやるせなさを感じるものだった。
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スーパーライダー男泣き。
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宇宙パワーX、ついにマスクを取る。やはりあの男だった。
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コウイチロウ、キレル。
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最後の試合を不本意な結果で終わらせざるを得なかったスーパーライダーは、それでも必死に思いの丈を口にする。何故、こんないいレスラーが悲運を被らねばならないのだろうか。
かつて阿修羅原は言った「この世界、努力したからと言って必ず報われるわけではないが、努力しない奴は決して報われない。」。しかし、スーパーライダーがこのまま報われないのでは、マット界、何も好いことなんか有りやしないじゃないか。
スーパーライダーはどこへ出しても恥ずかしくない技量を持ったと信じるに値する。僕は、彼に尽きること無い賛辞の言葉を送ることができる。
一方、ライダーの宿敵とも言うべき、宇宙パワーXはついに本性をむき出したか。ライダー、観客の制止の声も聞く耳持たず、ついにマスクを取る。マスクの下から現れたのは、言わずと知れた木村浩一郎。
全てから開放されたのか、木村は「やりたいようにやる。」ことを声高に宣言。うつむくスーパーライダーとは正反対の勢い。この勢いで、新境地を作るのだ。全てから解き放たれて、真の「インディペンデント」を目指すのだ。
自らの技量で生きてゆく姿にこそ「インディペンデント」の言葉がふさわしい。
PWCが次に姿を見せるとき、今日までのPWCとは何か違ったものを見せてくれるだろう。それがいつになるのか、誰がそのマットに上がるのか。僕はそれを知り得る立場には無い。
しかし、今日までのPWCに、素晴らしいレスラー達が参加していたと言うことを知っている。それに、スーパーライダーにも、必ず明日が来ることも。
それで充分だ。
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