(98年2月11日 WAR BATTLE WINTER '98 東京・後楽園ホール)
天龍(20分17秒 片エビ固め)荒谷
▲ミスタープロレス、ミスターWAR、天龍源一郎が入場する。手には荒谷叩き上げの象徴「撓刀」3本。
▲WAR最後の日。天龍は「龍」のガウンをまとい「青コーナー」に立つ。「青コーナー」これは挑戦者の位置だ。
現行WAR最後の試合、天龍源一郎 対 荒谷信孝。荒谷はWARの未来をしょって立つべき人材であるとともに、天龍が自らの体を張って天龍プロレスの何たるかをたたきこんできた選手でもある。昨年秋の小山大会で荒谷を竹刀で殴りつけた天龍の姿が思い浮かぶ。
20分17秒。ラリアットに荒谷が沈み3カウントが入ったとたんにホールに満ちたどよめきともため息ともつかぬ観客の声が今のWARを一番良く物語っていただろう。天龍が豪快に勝つ試合を見たい、でも荒谷が何とかしなければWARは……。
荒谷の攻めは散発だった。ほとんど天龍が荒谷に「食らわしていた」場面ばかりが記憶に残る。それをもってして荒谷にマイナス評点をつけることは簡単だ。しかし、考えても見て欲しい。今、どれだけの人間が天龍から20分間の「可愛がり」を受けた後に、自らの脚で控え室へ帰って行くことができるだろうか。
この半年食らい続けてきた荒谷は十二分に力をつけているはずだ。賭けても良い。会社としてのWARにはもう時間がなかったかもしれない。それでも荒谷と言うレスリングの選手にはまだまだ時間が残されている。荒谷がWARと言うものに愛着と夢を持つことは、ファンにとっても嬉しいことだろう。が、しかし、今こそ一歩踏み込んで新しい世界も知るときではないか。そして、解雇されたことでかえって得られた自由度と言う利点もあるのではなかろうか。
天龍は試合後に「荒谷は叩き直さないとだめ。」と語ったと言う。それは、試合後に見せた強烈な張り手も物語っていることなのだろう。このことは、これからも天龍が荒谷に「食らわせてくれる」、つまりWARは形を変えようとも、強くなる機会を与えてくれると言うことだ。
自由度を得、そしてそれでもなお食らわしてくれる天龍と言う親方を得、荒谷はこれからも伸びなければ、強くならなければならない。それでもなお、荒谷が上に登れなかったとしたら、世間が許しても、僕は許さない。
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写真レポート−1(写真は時系列順に並んでいます)
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