天龍源一郎 必殺技大鑑【083】新型パワーボム
慢心、無心、糾える縄の如し。
1989年全日本プロレス・ジャイアントシリーズ。天龍革命の絶頂期に産み出された「新型パワーボム」。
両腕を相手の足を内側から掬いとり、持ち上げ叩きつける。通常のパワーボムに比べて仕掛けの速さを産み出しはしたが、安易さは否めなかった。
うべなるかな、シリーズ最終戦で行われた対ジャンボ鶴田戦でフィニッシュとして繰り出された「新型パワーボム」は、ウラカンラナに切り返されて敗れた。
天龍は「慢心していた。」と語り、それ以後「新型パワーボム」は「慢心」の現れとして封印された。
その「新型パワーボム」が全く予想もされなかった場面で蘇った。
「リベンジ」を決意して望んだ北尾光司戦。劣勢を覆し、勝利へ一気のたたみかけ。その口火を切ったのが、なんと「新型パワーボム」。
おそらく、天龍すら意識をせずに繰り出した技が、形として「新型パワーボム」となったのだろうが。「新型パワーボム」。天龍の「慢心」と「無心」を糾える縄のごとく現す。
【本文】1996年12月4日収録
【写真】1989年10月8日 全日本プロレス後楽園ホール 天龍 対 川田
無心が呼び起こした「新型パワーボム」、北尾を掬う。
1995年7月7日WAR両国国技館 天龍 対 北尾
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