雑記帳CHiSAToY夜話 98年6月下旬
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98年6月30日
 新体制のツートップである荒谷と安良岡をともに欠くと言う、予想もしなかった形で迎えることとなったWARの感動伝導団シリーズVol.5筑波大会。メインイベントには荒谷欠場を知り急遽復帰を早めた平井と、その平井を迎え撃つ形でのWAR復帰参戦となったキャプチャーの北原が、それぞれ石井、ニイハオと言う若手の成長株を連れてのタッグマッチ。
本部席からじっと試合を見つめる天龍。
▲本部席からじっと試合を見つめる天龍。
 WARのめげることのない生命力を見ようと、交通の便がよいとは言えないこの会場にも、熱心なファンが足を運んだのだが、リング上を見つめていたのはファンだけではなかった。3月の試合を最後にWARを離れていた天龍も本部席にどっしりと構えリング上を見やっていたのである。
 4人の持ち味が存分に出た試合は、石井がニイハオを原爆固めに斬って獲った。試合中盤、北原により、マットのない床上でのパワーボムをみまわれ、もう動けないのではないかとすら思われた石井だったが、強烈な攻撃を受けきって、よく試合をものにした。その奮闘というものを形に表した姿は感動的だった。
 試合は決着したが、4人の乱闘がこれに続いた。しばらく乱闘が続いたとき、動かぬと見えていた天龍がリングへ飛びこんだ。天龍のチョップが、パンチが、キックが北原、平井、石井、ニイハオを打ちのめす。怒気を露わにした天龍は言う「俺がおまえら全員相手してやる。」と。
 WARが8月末から行うシリーズ、天龍はこのシリーズ、WARのリングに上がるだろう。果たして、それは言われていた「(新生WARがふがいないのであれば)俺が幕を引いてやる。」なのだろうか。今日の天龍の怒気は、雑誌カメラマンが思わず後ずさったほどものであり、それはWARの幕引きを決意したゆえのものととることもできる。
 しかしだ、もし天龍がその気でWARのリングに上がったとしても、若い人間たちが唯々諾々とそれに甘んじる必要は、全くないのだ。むしろ、チャンスなのだ、WAR史上最後にして最高の「追試」のチャンスが訪れたのだ。
 天龍のいないWARマットで、若い人たちはそれぞれが思う様の頑張りを見せてきた。今度は、それを天龍に、天龍が参戦することでもう一度WARへ目を向けるファンへ、さらには天龍参戦で扱いが大きくなるであろうマスコミを通じて、これまでWARを見なかったファンの目へと見せつけるときなのだ。レスリングファンは、この空前と言うべき追試を試験官として見届けようじゃないか。そこには、きっと何かがあるはずだ。


98年6月29日
 北尾選手が引退した。にわかには信じがたい話だが、今日発売の東京スポーツにははっきりとそう出ている。しかも、北尾選手と東スポ柴田記者とのインタビューまで載せての記事だから、憶測記事でもなかろう。
 記事では「きのう電撃引退」となっており、柴田記者とのインタービューでも「(まだまだ闘志が残っていそうだが?と問われて)イヤ、もう新しい”マット”に戦場を移してしまった。第3の人生で、頑張り、今回の決断が正しかったことを証明したい。」となっているから、この先試合をすると言うこともなさそうにみえる。
 となると、目下の疑問は7月19日に行われると発表されているキャプチャー・北原選手との試合のことである。これは一体どうなるのだろうか。前回のキャプチャーの大会で北原選手はこの試合について「いろいろと交渉をしてもらってきたが、ようやく対戦が決まった。」「今まで勝てなかったが、うち(キャプチャー)のルールでならば勝てるかも知れない。」などと語っており、いい加減な段階で北尾選手との対戦を発表したとも思えない。
 北尾選手には相応の思い入れもあり、また北原選手との対戦も目前となったこの段階での突然の、かつ(僕が知る範囲では)東スポでのみの引退発表と言うことで、いろいろと思うところはあるけれども、今の段階でわかっていることだけを書くと、これだけなのである。


98年6月28日
鳥取ラーメンとはなにか。
▲鳥取ラーメンとはなにか。
 『謎の新メニュー「鳥取ラーメン」をも手にした今、その進路はどっちだ。 』、「亀長」である。はたして「鳥取ラーメン」とは何か、レスリングハイ作成者は寡聞にしてその存在を知らぬ。人に聞いても知らんと言われる。全くまだ見ぬ強豪のようなものである。
 そのまだ見ぬ強豪「鳥取ラーメン」、当初は店内の品書きへひっそりと書き加わっただけであったが、ふと気がついたら店頭へ「鳥取らあめん」との幟が出ていた。ことここ(どこだ?)に至って「亀長」は「鳥取ラーメン」を新エースとして据えたのか。とならば、我は自ら「ポリスマン」となってその実態を知らねばならん、「鳥取ラーメン」の実態をだ。
 店内に入り「鳥取ラーメンを」を食べるためには、きちんと「鳥取ラーメン」と告げねばならない。なぜならば亀長には今までラーメン部門のエースだった「醤油ラーメン」も健在だからである。「亀長」も複数エース制をとる時勢なのだ。
これが鳥取ラーメン。メンマ、細いモヤシ、のり、なると、焼豚。
▲これが鳥取ラーメン。メンマ、細いモヤシ、のり、なると、焼豚。
麺はマッチの軸ほどに細い。スープは淡色。
▲麺はマッチの軸ほどに細い。スープは淡色。
 出てきた「鳥取ラーメン」、麺は細くスープは淡い色をしている。「亀長」が本来売りとしている「つけそば」が太麺と濃いつけだれでデビューしたことを思うと、全く正反対の性格付けである。とにかく、スープを啜ってみよう。「亀長」にはレンゲなどという気の利いたものを出す気遣いはない。自らどんぶりを持ち上げるまでである。
 うーん、淡い味のスープである。が、元来淡い味付けが好きな僕にとっては、ぴったりとくるのだ。不覚にも「亀長」で旨いと思ってしまった。細い麺もじっくりと食べられる。良いじゃないか「亀長」、良いじゃないか「鳥取ラーメン」。
 さて、その姿形と味はよいとしても、何故「鳥取」なのか、この疑問は解消しない。そこで、滅多にないことなのだが店員に聞いてみた「なぜ鳥取なのか」と。
 「薄いのが鳥取」中国人男性店員は即座に答えた。「鳥取薄いね、私おすすめはこっちの醤油ね。」ややや、複数エース制をとる「亀長」にも「鳥取派」と「醤油派」とに派閥が分かれているのか。それよりなにより、なぜ薄いと「鳥取」なのだ、全く疑問は解消しない。
 中国人男性店員へ加勢するかのように中国人女性店員が語り継ぐ。「鳥取薄いね、札幌の人(薄い鳥取ラーメン)が好きだよ。塩ラーメンに近いね。(あなた出身地は)札幌か。」はぁ、鳥取が札幌。一体鳥取はどこだ。
 かくて、「鳥取ラーメン」がどのようなものなのかはわかった。しかし、謎の根本である「なぜ鳥取、なにが鳥取」は新しいキーワード「札幌」の出現によりさらにわからなくなってしまったのだ。まあいいや、それが「亀長」。なお渦中の「鳥取ラーメン」580円なのだ。


98年6月26日
 昨日の夜は後楽園ホールで行われた新日本プロレスを見て過ごした。「新日が見たいーぃ。」と言うことで出かけたわけではなくて、もしかしたら、天龍選手は出場するのかしらと先走って前売りチケットを買ったのだけれども、天龍選手は出場しなかったと。それでも、せっかく買ったチケットだし、見ておかなくちゃもったいないよなと足を運んだ訳。
 ただでさえ梅雨時で蒸し暑いときに、どの席もびっしりと埋まった後楽園ホールの空気は、なんだか気分が悪くなりそうでもあったけれども、試合の方は相応に楽しめたから、まあ良いかな。
 新日のこのシリーズには、久しぶりにスコット・ノートンが参加している。後楽園ホールでは安田とのヘビー級対決が組まれていて、期待を持って待ちかまえていたら、リングインしたスコット、髪の毛をすべて剃り上げてスキンヘッドになっていた。なんかちょっと変な気がした。
 スキンヘッドのスコットが68秒で安田を圧殺した後に、今度はnWoジャパンの6人タッグマッチ。チームの先陣を切ってリングインしたマイケル・ウォールストリート(マイク・ロトンド)も姿が変わっていた。前シリーズまではジーンズとTシャツのなんだか野暮ったい姿で試合をしていたんだけれども、髪型を変え、口ひげは黒く染め、そしてビニールレザー風の素材でできた黒エナメルのロングパンツをサスペンダーでつり下げている。僕はそう言う方面には疎いので、「おまえさん、そりゃ違うだろう」と言われるかも知れないけれども、フレディー・マーキュリーみたいだ。
 スコットもマイケルも一般人ではちょっと踏み切れないような(そうでもないかな)イメージチェンジ。こんなことをスッとやってしまえるところも、プロレスラーって良いなと思える一部分だろう。僕もなんかイメチェンしてみたいが……。さしあたり社会人生活に風波を立てないイメチェンはなんだろうか。さしあたり、痩せてでもみるかなぁ。えっ?無理だって?。まあ確かに昨晩の試合後にでかけた牛舌「太助」での飲み食いは、店主も驚くほどの量ではあった。これをしているうちには、どうにもなぁ。


98年6月22日
コンセントプラグも溶けるのだ。
▲コンセントプラグも溶けるのだ。
 先週後半に福岡へ出張した。あいにくと、その時期に福岡近辺で観られるレスリングもなく、また、なにより仕事自体もそのほとんどが「(PC機材に障害が発生するまで)待機」と言う状況で、まあなんとも退屈な出張ではあった。
 そんな出張中に、目の覚めるような出来事が。ホテル客室へ戻り、リブレットを使ってメールを書こうと、電源コンセントからスタンドライトのコンセントプラグを抜き、そこへリブレットのコンセントプラグを差し込んだら……。盛大な火花が散った。あたかも、侵入した異星人に不当な操作をされた地球防衛軍の電算システムが散らす(例:ピット星人@湖のひみつ)ようなあれである。
 あわてて腕を引っ込めて、半ば呆然としながら、まじまじとコンセントプラグを見つめる。そこには黒いすすや、溶けて現れたコンセントプラグの地金なのだろうか、黄銅色になった部分も見てとれ、なんとも凄まじい様相だ。
 どうも、電源コンセントが台座の金属板にしっかりと固定されておらず、それゆえにコンセントプラグとその金属製の台座が接触してショートを起こし、火花を散らしたようなのだが、少しでも素手に触れていたらどうだったろうかと身ぶるう。ちなみにこのホテルとは巨大流通業Dの牙城である。
 巨大流通業Dの牙城で、その宿敵日本生協連の総会を行ったりするからこんなことになったのか。確かに、この機に乗じて、巨大流通業Dが日本生協連の走狗(日本生協連はレスリングハイ作成者にささやかな給与を支給している)を電撃攻撃にて駆逐せんと考えた、とする方が無理がない(本稿は冗談であり、上記憶測にまったく正当性はないことを、念のために申し述べておく)
 それにしてもだ、もし僕がこの電撃攻撃にて撃滅されたとして、その後に行われる葬儀での故人紹介はどんなものになるだろうか。「プロレスファンであり……。」ってのは良いにしても、「また、晩年には『亀長』などにも多大な興味を持ち……。」などと紹介されたりすると、やはり、これはどうにもいかがなものかと思わざるをえず、そんなことにならないためにも、「亀長」の謎には早々にけりをつけて、そんなことに興味を持っていたなぞとは、余人には知られないようにせねばならん。
 と言うことで、さっさと謎にけりをつけるべく「亀長」へ出かけたら、今日は定休日であった。定休日ではあったが、薄ぼんやりと電灯をつけた店内では2代目店主がなにやらごそごそと作業を。どうもあれは、定休日を利用して「練習」していたのではないのか。そんな気がする。


98年6月21日
長島選手の引退セレモニー、無数の黄色い紙テープが舞う。
▲長島選手の引退セレモニー、無数の黄色い紙テープが舞う。
 後楽園ホールで行われた長島美智子選手の引退試合。長島選手は新星化し、彼女を軸に回ってきたファンの昇華された熱情が、黄色い流星雨となってリングへ降り注ぐ。こんなに素敵な引退、それは今まで長島選手が一生懸命に生きてきたことへの「ご褒美」。今日、この日がこれからの長島選手にとってどれだけ力になろうか。
 そして、こんなに素敵な引退を見せることができた長島選手は、これだけを観たとしても、立派な一流レスラーだったとして記憶されて行くだろう。


98年6月20日
 2泊3日の出張から帰ってきて、インターネット上のレスリング情報をチェックしていたら、なんと、天龍選手が新日G1選手権に出場することになっているじゃないか。
 ご存じの通り、G1選手権のポスターを見ると天龍選手の写真は出ていない。それゆえに最終日のチケットのみ購入して初日、二日目のそれは手を出さないでいたのだが、出場するとなれば、さっそくチケットを入手しなければならない。
 と言うことで、後楽園ホール事務所へ出かけてみた。今日は「笑点」の録画があるとのことで、階段には1階から5階までびっしりと人が並んでいる。5階まで上がると、「笑点」のテーマ曲を口ずさみながら入場を待つ「子供」がいたが、一体どういう風に育ってゆくのだろうか。ちょっと興味がある。
 子供が口ずさむ「笑点」のテーマをバックに座席表を繰って、G1のそれを探してみると……。なーんだ、まだまだチケットは残っているねぇ。1回戦の組み合わせの中では天龍対武藤だけ突出した組み合わせとの感も否めないから、チケット売れ行き状況があまりはかばかしくないので、天龍選手の出場を決めたのだろうかなどと勘ぐってみたくもなる。なお、最終戦のチケットは取り扱いがなかったことを書き添えておこう。
 同時に、明日(6月21日)に行われるLLPWの後楽園ホール大会(12時30分開始)のチケットを買った。これまでLLPWの前売り券を買って足を運んだと言うことはないし、急にLLPWと言う団体に特別な興味が出たわけでもない。ただ一点、長嶋美智子のページで連日見てきたファンの熱情というものが昇華する瞬間を見たい。これは足を運んで、見せてもらう価値が充分にあるものだろうと思う。

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