雑記帳CHiSAToY夜話 98年8月中・下旬
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98年8月30日
 景気をつけようと言うことで、渋谷で映画のハシゴだ。一本目はオースティン・パワーズ、二本目はSAMURAI FICTION(バトラーツの両国大会「BATTLE FICTION」ってここから来ているんだろうね)。どちらもしっかりお客さん入っているねぇ。
 オースティン・パワーズは、とことん笑うことのできるスパイアクション映画。映画館で見ているのに、もうおかしくって、足をバタバタさせて、涙をダラダラ流しながら笑ってしまった。今年見た映画でこのくらいに笑ったのは「フルモンティー」以来かな。そう言えば、どちらの映画にも「吸引式ペニス増大器」が出てくるな。オースティン・パワーズでそれが出てくると、見ている側は「先刻ご承知」で笑うけれども、フルモンティーの時はなんだか館内みんな反応が鈍かったのに、僕一人はケラケラ笑っていたので、一緒に見に行った女の子に「何でおかしいの」と質問されてしまい、ひどく困ったのだった。
 オースティン・パワーズを見ていてちょっと思ったのだけれども、この面白さは国際プロの怪奇派満載興行の面白さと通じるものがあるんじゃないかな。どうかな?。それと、怪人キモの師匠でもあったジョー・サンが、ハロルド坂田が演じたオッド・ジョブになぞらえた役回りで出演しているから、格闘技ファンとしてはそれを見るだけでも価値があるかも。アルティメット大会では対戦相手に急所のあたりをグィッと掴まれてしまったジョー・サンだけれども、この映画でもオースティン・パワーズに強烈な急所攻撃を喰らっている。どのくらい強烈なのかは、映画を見て確認して欲しい。
 SAMURAI FICTIONは久しぶりに「かっちょいぃー」と心底思える日本時代劇映画。GODZILLA(僕はGODZILLA肯定派。ただ、あの映画の雰囲気と、出てくる怪獣の「格」からすれば、USA版「ギャオス」にすれば良かったのに。福岡ドームで牛を食べていたギャオスだもの、マンハッタンで魚を食べてもおかしくはないよな)に出かけて「マスク・オブ・ゾロ」の予告編を見て、「日本のチャンバラ映画にもこのスピードと(ひどく曖昧な表現だけれども)感覚があればなぁ。」と思っていたのだけれども、それがSAMURAI FICTIONにはあった。こと布袋寅康はカッコ良すぎ、彼を使ってまた別のSAMURAI FICTIONを撮ってくれないかなぁ。
 とまあ、今日は見に行った映画が両方とも面白かったので、すっかり景気がついて満足なのである。この調子で後楽園ホールへ突入なのだ。


98年8月29日
 WARのシリーズ開幕が近づいてきたが、同時に台風も近づいてきた。後楽園ホール大会のある31日はどんなことになるだろう。ある程度の荒天ならば、記憶にも残りやすい一日と捉えることもできるけれども、交通機関に支障が出るほどになるとただの困った一日だ。そう言えば、いにしえのFMWでは、大雨の日、体育館の一角にできた大きな水たまりを泳ぐジミー・バックランドってのがあったけれども、あれはいつだったかな。
 今週の週刊ゴング(730号)にキャプチャーの第4回地下室マッチの一部試合組み合わせが発表されている。第4回の日程は9月23日15時から。と言うことは、新日本プロレスが横浜アリーナで17時から行う試合と一部分重なる日程だ。もっとも、僕としてはどうしても生で見たいのは天龍選手が出場するIWGPタッグ選手権(それにしても、対戦相手がnWoスティング、アダムスとは、当たれば大きそうだけれども……。)だけだから、はしご観戦も可能だろう。
 地下室マッチの試合組み合わせで発表になっているのは、北原対福田、ニイハオ対菊地、石井対戸田の3試合。ゴングの記事では「北原対福田の対決は興味深い」と書いているけれども、僕としてはWARのシリーズで北原と2連闘を行う菊地がニイハオと闘うことに興味が寄る。
 31日からWARが行う3戦は、全くのところ混沌のシリーズである。3戦に26人の参加する試合組み合わせは、一見無造作に組まれたかのようにさえ見える(それでも、ちゃんと目当てのカードがあることは、以前に書いたとおりだが)。
 31日からのシリーズはこの3戦で何かの結果を出すというシリーズではない。WARを作ってきたもの、作っているものをとにかくごちゃ混ぜなまでにかき混ぜて、かき混ぜて、そうしたらなにが出てくるのかを見る、あえて言うならば「錬金術」のシリーズだ。錬金術に旧来のこだわりはいらない。金が出てくれば、もうけもの。何が出てくるかはわからないし、何も出てこないかも知れない。
 錬金術の感化を受けて菊地がどんな闘いを「地下室」という異空間で見せるのか。それが第4回地下室マッチに寄る興味だ。そして9月27日にはもう一度WARの後楽園ホール大会がある。そこまでの流れを見届けてこそ、WARについて何かを話すことができるのではないかと思うのだ。
 逆に言えば、そこまで見届けられたら、WARとしても相応のことを言われる覚悟があるんじゃないかな。どうだろう。


98年8月23日
 ここのところ気分が乱高下しているので、なんとなく夜話を更新する気分も遠くなる。こまめにアクセスしてくれている人には、申し訳ない。8月31日から始まるWARのシリーズには気持ちの高まりをあわせたい。そもそも、気持ちが乱高下している理由は単純だからな。
 乱高下と言うことだから、下がっているときもあるけれども、上がっているときもあるのだ。上がっているときは楽だ。楽だけれども、それが電車の中だったりすると、妙ににやにやしている男が(しかもサングラスをしていたりしてこわもての)いるという絵柄になるので、脇から見たら相当に変だろうね、まあ良いけれど。
 電車の中で気分が上がったのは、ワイアード10月号(なに、もう10月?)「大丈夫だ石」を見たときだった。「しんぱいするな、なんとかなる」、この一言を見ただけで気分が楽になったよ。で、この後何とかなるかなと思って、行動に出たけれども、何ともならなかったがね(笑)。ハハハ。


98年8月19日
 今週の週刊ゴング(729号)に荒谷選手の記事が掲載されている。今のありのままの荒谷選手が載せられている。僕が経験できない生き方を、今そこで実際になしている本人の姿がある。
 こういう記事を見たり、あるいは前回の夜話で「投げずに闘い抜け」などと書いてみたりしていると、自分も何かをしなくちゃ、やり抜かなくちゃと思う。なにをと言う具体的なものを今持っているわけじゃないけれども、何かをやり抜くようにしようと思う。そうでもしなくちゃ、格好悪くてレスラーについて何か書けないや。


98年8月13日
 11日に発売となった今週の週刊ゴング(728号)は、8日に行われた天龍 対 橋本戦がきちりとカラーグラビアで載せられていることだけでも凄いが(それにしても橋本のドロップキックときたら!)、さらにWARが次期シリーズ(8/31〜9/6 全3戦)に向けて行った記者会見の模様がカラーグラビアで報じられていることもあって、WARファンにとって見所の多い号だ。
 記者会見を報じるカラーグラビアには荒谷選手の写真が掲載されている。本文中では「久しぶりに見る荒谷は、服の上から見ても、体が落ちていることは明らかだった。」と書かれているし、写真を見ても顔が浮腫んでいるように見える。この状態で試合に臨むのだから、尋常ではない。
 人間生きているうちで、投げられない状況にとことん追い込まれることはそうそう多いものではない。そして、さらにその状況を投げないで、切り抜けてきた、闘い抜いてきた人間は数少ない。
 いみじくも、WARの記者会見場では荒谷の目前にJ1のベルトが置かれていた。この4日後、天龍選手はJ1ベルトの名のもとに極限を闘い抜いた。橋本の攻撃は、いつ天龍選手が試合を投げたとしても、何らそしりを受けることはなかったであろうと思わせるほどに凄まじかった。それでも厳しい試合を闘い抜いたのは、J1ベルトによって作られた「投げられない状況を投げなかった」結果だろう。
 言わばJ1ベルトは投げられない状況とそれを投げずに闘い抜くことの象徴である。その象徴たるJ1ベルトを、天龍選手があえて荒谷の目前に置いたこと、この意味合い、その願い。それらが形となるのが、「革命点火AGAIN〜Romancing Road〜」であるはずなのだ。

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